工業地理

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  • 2021.01.15

製紙・パルプ工業の立地~紙とパルプの違い

「製紙・パルプ工業」とセットで語られることが多いのですが、そもそも紙とパルプは何が違うのか。工業立地論の中で、製紙・パルプ工業はどのような立地特性をもつのか。製紙・パルプ工業の盛んな国や都市はどこか。こういった内容の記事となっています。 紙とパルプの違い  製紙・パルプ工業とセットにされてしまうと、二つは同じようなものと思われがちですが、実際は異なります。    紙 → 繊維を薄く広げて […]

  • 2020.11.13

【BRICS】Sが大文字・小文字? BRICS諸国の共通点は?【ブリックス】

ブリックスはBRICsと書いたりBRICSと書いたりします。このSは南アフリカ共和国のことですが、小文字と大文字バージョンがあるのは何故でしょう。そして、いつからsが大文字になったのか。そもそもBRICSとは何か。BRICS諸国の共通点は。本記事では、およそ20年前に誕生したBRICs・BRICSについて学びます。  BRICSとは・含まれる国は  BRICS(ブリックス)とは、ブラジル(Braz […]

  • 2020.01.10
  • 2021.01.15

ウェーバーの工業立地論。各種工業はどこに立地するのか

 様々な工業がどこに立地するのか。これを最初に解き明かしたのはウェーバーという地理学者でした。本記事では、ウェーバーの工業立地論について、できるだけ専門用語を使わずに解説していきます。また、高校地理の重要なテーマの一つである「工業の立地指向」について学習します。 ウェーバーとは何者か  アルフレッド・ウェーバー(Alfred Weber 1868-1958)(以下ウェーバー)は、ドイツ人の学者です […]

  • 2019.12.19
  • 2020.09.27

【経済特区】輸出加工区について各国の事例をまとめました【保税区】

高校地理における輸出加工区は、中国の経済特区が有名です。発展途上国が外国の資本・技術を導入して工業化を推し進めるためには有効な手段です。本記事では、世界各国の輸出加工区について、高校地理で取り上げられる範囲でまとめていきます。 輸出加工区とは何か 輸出加工区は、原則として製品の輸出を条件に、工場を設置しようとする外国企業に対して、税制、事務手続き、工場用地取得などで優遇措置をとる地区のことです。主 […]

  • 2019.12.12
  • 2020.12.06

【NIEs】ニーズ10か国(新興工業経済地域)に含まれる国は【アジアNIEs】

 かつては「世界第2位の経済大国」と呼ばれた日本も、世界経済の中での相対的地位は低下してきています。アジアの国々の経済成長は著しく、日本を追い抜く国も出てきていますが、そんな彼らも過去には「新興の国」とみなされていました。本記事では、「新興の国」であったNIEsについて学習します。 NIEs(ニーズ)の意味 NIEs(ニーズ)とは、Newly Industrializing Economiesの略 […]

  • 2019.12.09
  • 2020.09.27

【電気機械工業】洗濯機や冷蔵庫といった家電の工場はどこに立地するのか

電気機械とは、電気を利用して作動する機械器具のことです。これに含まれる製品の種類は多種多様です。高校地理では、電気機械の一種である家電についての出題が見られます。しかも、冷蔵庫、洗濯機、テレビなど、具体的な家電のデータが使われます。本記事では、家電の工業立地の特性を学びます。 電気機械工業の分類 総務省の日本標準産業分類(平成25年10月改定)によると、電気機械は次のように分類されます。 「大分類 […]

  • 2019.02.27
  • 2020.09.27

造船業は日中韓が世界の9割を占める

造船業は、日本の地位の高い産業です。タイトルどおり、日中韓で9割のシェアを占めています。センター試験の図表の読み取りでは、日本をまず見るでしょうから、造船業が出題されればラッキー問題と言えるのではないでしょうか。 造船業の立地  造船は乾ドックで行われますので、臨海指向型工業といえます。造船業で知られる主な都市は港町としても有名です。 用語 乾ドック(かんどっく) : 造船や船の修理の際、船の周り […]

  • 2019.02.27
  • 2020.11.06

アルミニウム工業は電力の安価な国に立地

 アルミニウムの生産には電力を必要とするため、その歴史は浅く、19世紀になってから本格的に始まっています。アルミニウムは、金属としては軽量で耐食性もあるため、アルミ缶や自動車部品、一円硬貨、家電製品など様々な用途に使われています。特に、航空機の材料としてアルミニウム合金が使われています。   アルミニウム工業の原料   アルミニウムの主な原料はボーキサイトです。ボーキサイトは酸化アルミニ […]

  • 2019.01.19
  • 2021.02.09

鉄鋼業の立地は時代とともに変化している

 鉄鋼は各種機械の材料として欠かせないものです。日本では高度経済成長期に鉄鋼を「産業の米」と呼び、重要視してきました。日本は世界第2位の鉄鋼生産国ではありますが、首位である中国の生産量増加が著しいです。世界全体の鉄鋼生産量の約半数を中国産が占めています。  高校地理においては、鉄鋼業の立地要因が時代とともに変化してきたことを学びます。   鉄鋼業の原料と製造方法  鉄鋼業の主原料は鉄鉱石 […]

  • 2018.12.16
  • 2020.09.27

先端技術産業(ハイテク産業)は、IC工業の立地とIT産業の立地を分けて理解しよう。ただしICとIT両方強い町もある

 テストで日本の工場分布が出題されるとき、必ずそこに含まれているのがIC工場の分布図です。他の工場と明らかに分布が異なるので、判別は容易です。地方の内陸にもIC工場が分布する理由を生徒が説明できるように指導しましょう。  IT産業は、IC工業と一緒に学習することが多いと思いますが、実際には異なる産業です。立地の要因も異なってきますので、分けて考えていくとよいでしょう。  “インドのシリコンヴァレー […]