- 2021.01.05
- 2021.03.12
綿花栽培の盛んな地域や収穫時期を解説します
工芸作物の代表例である綿花は、私たちが毎日身に付けている衣類の原料であるにもかかわらず、その実物を見る機会はほとんど有りません。というのも、現在の日本ではほとんど栽培がされていないからです。しかし江戸時代の日本では大阪や愛知を中心に綿花栽培は盛んでした。本記事では、統計も使いながら、綿花栽培に関する事柄を学習します。 綿花の呼び方について 綿花(めんか)とは、文字通り「綿の花」のことです。よ […]
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工芸作物の代表例である綿花は、私たちが毎日身に付けている衣類の原料であるにもかかわらず、その実物を見る機会はほとんど有りません。というのも、現在の日本ではほとんど栽培がされていないからです。しかし江戸時代の日本では大阪や愛知を中心に綿花栽培は盛んでした。本記事では、統計も使いながら、綿花栽培に関する事柄を学習します。 綿花の呼び方について 綿花(めんか)とは、文字通り「綿の花」のことです。よ […]
「食糧は武器である」。これは、レーガン政権の農務長官ジョン・ブロックの言葉です。アメリカで作られた穀物は世界中に輸出され、私たち人類の胃袋に収まっていきます。アメリカにとって経済的にも国際政治的にも重要な穀物は、実際には少数の巨大企業によって寡占が進んでいます。本記事では、世界の食糧事情に大きな影響力を持つ穀物メジャーについて解説します。 穀物メジャーとはどのような会社か 穀物メジャーとはど […]
漁業・水産業は地理の大切なテーマの一つです。今回は、漁業そのものではなく、そこで登場する魚介類に注目してみます。 アンチョビ(カタクチイワシ) おそらく受験地理で最も出題頻度が高い魚介類がアンチョビではないでしょうか。この魚はカタクチイワシとも呼ばれているように、イワシの一種です。「カタクチ」の意味は、「硬い口」と誤解している人もいるでしょうが、「肩までのびる口」というのが正解です。 […]
リャマとアルパカはアンデス山脈に生息する、日本人にとっては珍しい動物です。生息地が限られていることと、外見が特徴的であることから、試験問題で出題されやすい動物となっています。リャマとアルパカの間には、外見、利用法などで違いがあります。しかし、高校地理に関して言えば、両者を区別して覚える必要性は低いでしょう。セットで覚えれば十分です。 リャマとは リャマはラクダ科の動物です。顔を見ると確かにラクダに […]
豚はイノシシを家畜化したものです。主に食用として利用されます。豚は本来10~15年は生きますが、食用にされる場合は6ヶ月ほどで屠畜されます。 人類は豚を食料としか見なさず過小評価しがちですが、豚のIQは意外と高く、チンパンジーと同等という研究結果もあるそうです。『動物農場』(ジョージ・オーウェル著)では「革命指導者」の役割が与えられています。 日本における豚肉の自給率は49%(2017年)となっ […]
羊は、毛、肉、皮、乳が利用されます。群れる傾向があるので扱いやすい家畜ですが、荷役や農耕用としては役に立ちません。牛肉や豚肉に比べると味にクセがあり、日本では好みの分かれる食材ですが、宗教的にタブーとされないために世界的には広く食されています。高校地理では、牛との比較で分布場所が問われることがあります。 羊の種類 高校地理で登場する主な羊の品種を紹介します。しかし、これらを見分けるような出題はされ […]
馬は様々な形で人類に愛されてきた家畜です。人と馬の間にうまれる感情的な絆を題材とした芸術作品も多く存在します。ここが牛や豚といった他の家畜との違いです。馬肉は食用としても利用されます。 馬の概要 乳、肉、皮革も利用されますが、主に乗用、荷役、農耕用として利用されてきました。 馬の原産地は北米大陸とされていますが、北米の野生種は絶滅しています。現在世界で普及している馬は旧大陸から広がったもので、ヨー […]
牛は荷役、農耕用にも利用されますが、主に肉、乳を得るために飼育されます。 高校地理においては、牛の飼育場所(分布)、特殊な飼育方法、牛と人間社会との関係などを学びます。 牛の種類 乳牛(乳用牛) 乳牛は雌牛に限定されます。よって乳牛種であっても雄牛は肉用にまわされます。乳が出るのは出産後ですから、繰り返し妊娠させることで、乳牛は常に産後状態におかれます。乳の生産量は3~4回目の出産時がピークとさ […]
世界三大穀物の一つとされる小麦。 日本人にとって小麦作りは馴染みがないだけに、勘違いをしている生徒も多いように感じられます。小麦から派生する地理用語も多く、大きなテーマとはなりますが、ここでは初歩的な事項を取り上げていきます。 小麦の起源 原産地は、カフカス地方からメソポタミア地方とされています。高校地理では、ピンポイントで場所を特定する必要はありません。カフカス~メソポタミアなら、地図上では狭 […]
発展途上地域の食糧問題を解決するために、農作物の品種改良や栽培技術の改善を図った結果、一定の成果が得られました。これを緑の革命と呼んでいます。英語ではGreen Revolutionとなります。とくに小麦・稲・トウモロコシといった穀物栽培で進められた開発ですが、高校地理ではアジアにおける稲作に関する話が中心となっています。本記事では、各国の導入事例と成果・課題を紹介します。 緑の革命における品種 […]