地理学習サイトを運営しているせいか、全国の受験生から「おススメの地理参考書を教えてください」という要望が届きます。もちろん直接地理を教えている生徒からも聞かれます。書店に行けば何種類も似たような参考書・問題集が並んでいますので、どれを選べばいいか悩んでしまうのも仕方のないことです。本記事では、私が生徒たちに勧めている参考書・問題集を紹介します。
『大学入学共通テスト 地理Bの点数が面白いほどとれる本』瀬川聡 (著)
多くの人がこの参考書を勧めていますし、私も1冊だけ勧めるならこの本で決まりです。「共通テスト」とタイトルにありますが、地理初学者から二次試験対策まで十分に使える参考書です。
著者の瀬川先生は河合塾の講師で、教員向けのセミナーも担当されていますので、私も何回かセミナーでお世話になっています。
瀬川先生のセミナーに参加すると、エネルギーが頂けるのです。パワーを貰えて、「地理がんばろう!」という気持ちにさせてくれるので、数年に一度は参加するようにしています。東京までの交通費・宿泊費・受講費でかなりの出費になるのですが、それに見合うものが得られると思っています。
また、この「ジオグラファーズ」というサイトも、瀬川先生の「地理の世界を盛り上げていきましょう!」という声かけが、サイト開設の動機のひとつになっています。
『地理B一問一答【完全版】 (東進ブックス 大学受験 高速マスターシリーズ)』山岡信幸(著)
まず、「地理は暗記じゃない」という理想論は脇に置いて、結局のところ「覚えるべきものは覚えなければならない」と思うのです。
世界史や日本史に比べれば覚える量は少ないかもしれませんが、それでも知識量が少なければ問題文も読めませんし、応用問題にも答えられませんよね。
そこでお勧めするのが上記の問題集です。受験地理用語を一通り網羅しているので、地理暗記対策として使えます。
『地理B 統計・データの読み方が面白いほどわかる本』伊藤彰芳 (著)
受験地理の特徴であり存在意義ともいえるのが、統計・データの読み取りです。地理は暗記量が少ない分、統計・データの読み取りの能力が求められます。
そして、この統計・データの読み取りを苦手とする受験生が多いのが実情です。特に共通テストでは、統計・データを苦手としていたら得点は伸びません。
統計・データ問題に強くなるには、共通テスト・センター試験の過去問をひたすらやるのが鉄則なわけですが、系統立てて解説も必要と言うなら、この参考書をお勧めします。
共通テスト・センター試験の過去問(赤本)
共通テスト(センター試験)であれ、大学の個別試験であれ、過去問を研究することは受験の定石です。
とくに共通テストは、過去問をどれだけ研究したかで点数が変わってきます。
過去数年分の問題なら、各予備校のHPにも掲載されています。しかし共通テストで高得点を狙うなら、過去数年分だけでは足りないでしょう。
2021年にセンター試験から共通テストに移行したわけですが、地理に関して言えば、センター試験時代の過去問もやる価値は十分にあります。
本記事で紹介した書籍