リャマとアルパカはアンデス山脈に生息する、日本人にとっては珍しい動物です。生息地が限られていることと、外見が特徴的であることから、試験問題で出題されやすい動物となっています。リャマとアルパカの間には、外見、利用法などで違いがあります。しかし、高校地理に関して言えば、両者を区別して覚える必要性は低いでしょう。セットで覚えれば十分です。
リャマとは
リャマはラクダ科の動物です。顔を見ると確かにラクダに似ています。
アンデス山脈に生息します。荷物の運搬に利用されます。毛や糞も利用されます。
↓リャマの写真
アルパカとは
アルパカはラクダ科の動物です。外見的にはリャマとそれほど大きな違いはありません。
アンデス山脈に生息します。荷物の運搬にも利用されますが、毛質が良いので、主に毛をとるために飼育されます。リャマの毛よりも毛質が良いとはいえ、アンデス山脈一帯の先住民族であるインディオが着るポンチョには、リャマとアルパカの両方の毛が使われます。リャマよりも味が良いとのことで、食用にもなります。
↓アルパカの写真
リャマとアルパカの頭数
次の統計を見てわかるように、ボリビアとペルーに突出して多いことが分かります。
ボリビアではリャマの方が、ペルーではアルパカの方が多くなっています。
南米諸国におけるアルパカとリャマの頭数(1996年、頭、「ボリビア・南アルチプラノの牧畜形態 ウユニ塩湖南湖岸地域の農牧複合の例」『ラテンアメリカ・カリブ研究 第13号』(山崎洋之 2006)より)
アルパカ リャマ
コロンビア 不明 200
エクアドル 100 9,687
ボリビア 324,336 2,022,569
ペルー 2,510,912 989,593
チリ 27,585 70,363
アルゼンチン 400 135,000
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